2つ前の記事で「トラウマを愛欲に変える」ことに触れたらいいコメントを頂いたので、少し具体的に書いてみようと思う。
あくまで個人的なやり方や考え方です。当てはまらないサブミッシブもいるだろうし、ドミナントの役に立たない笑つもりで。
目次
■扱う前に基本のこと

昔とても嫌な負の感情を伴う経験をしたことで、同じ経験をしないために先手を打って対処する・・・物事が小さければ誰にでもあるし自分を守るためのメカニズムだと思う。
ただ、大人になった今、もう同じことは起こらない。
自分でもそんなことはわかっている。でも「起こりそう」になると防御的に反応してしまう。
大きく嫌な感情が湧き上がって、他の何も目に入らなくなる。
簡単に言うと「それだけキツイ物事」だったわけだし、今も引きずるほど辛さを抱えている。
その中身や、重さによっては触れないことがいいことももちろんあるし、トラウマの全てを愛欲に変えられるとはいえない。
性に結びついていること、マゾ気質がある人、サブの人は変えやすいと思う。絶対ではないけど。
あとはもちろんお互いの信頼関係が必須。
思うのは、トラウマそのもの扱いを愛欲とは関係ないところ知っているかが結構重要になるのかなってこと。
普通のトラウマとか軽いトラウマとか。
どんな方法で突っ込むのか、刺激するのかというようなこと。
解消とか解決の方法も知っている必要ある、と個人的に思う。
これ、肉体的な方がわかりやすくて、首を絞めるのにどの程度が安全か、どんな方法があるか知らないとマズい、というのと同じ。
でもそれを書くとそのことだけで何記事にもなるだろうからここで手打ちに笑
■まず話を聞く

実際どうやるか。思い出して順番に書いてみようと思う。
まず話を聞く。SEXの時じゃなくて普通の時に。
既にそんなことを話してくれる関係になっている前置きで。
聞くときは「その時の気持ち」「今の気持ち」「なぜそうなったか」「今の自分が側にいたらどんなふうに言ってあげるか」というようなことは必ず聞く。
あとはもし性が絡んでいるならそこに集中して「気持ち」「どのくらい感じたか」「その後そのことを性的に思い出すかどうか」ということを聞く。付き合った子の中にはお父さんに脚を触られたとか、森で悪戯されたという子がいた。
性が関係しても本気で嫌な思いをした場合もある。その場合も聞ける範囲で聞く。
話が逸れるけど、痴漢された経験も小さなトラウマになっていることがあるので、同じように話をする。
小さなトラウマから性欲にしていくのは安心なやり方としてアリ。
話を聞いたら、今ここでやってほしいことがあるか聞く。そもそも抱きしめながら聞くとか、手を握りながら聞くとか、話しやすいようにはしている。
希望があればそうするけど、何を求めていいかわからないときは事実として「お前は悪くない」と決めつけて言うことが多い。悪くないところは悪くない。悪いところがもしあったらそこには触れない。悪くないところは理由の説明をすることもあるし、決めつけて終わることもある。
大事なことは相手の中にそれが落とし込まれることなので、そのことにもうこれ以上悩みすぎる必要はないと思ってもらう必要がある。
精神科医じゃないから治癒とか完治目的じゃない。目的はあくまで愛欲笑
大事なのはただの事実としてそうであることを、そうであると理解してもらうこと。
■愛欲に結びつける

前置きが長くなった・・・・w
でも、その上での話だからここまでも結構大事なんだよ。
愛欲に変えるのは上に書いたようにトラウマの小さいものからやるのも一つの方法。
僕の場合は回りくどいことはしない。最大のものを一番にする。
これも前置きになるんだけど、感じやすい、イキやすい体づくりは必須で、これもクリアした前提で。
人によっては話を聞くことと体づくりだけでいきなり核心に迫ったハードなことができる子もいる。
そうでない場合は・・・・
まず肉体的に感じる状態を作る。ゆっくり盛り上がってなるべく局部ではなく全身で感じている方がいい。クリもいつもより弱くて長くもったいつけたように触るとか。
もどかしさを感じて早くもっとしたい、早くイキたい状態を作る。
その上でトラウマの状態に近い行為に入っていく。
森で悪戯された子なら服を着たまま人気のない森の中がいい。ハードルが高ければ人気のない街中で触るところから。
レイプまがいのことをされた子の場合は話を聞く段階で性欲と結びついた中で何をしたいか聞き出して、床で顔を押さえつけられながら~と言ったので、まずそこからスタート。
それを何度か繰り返して行為にバリエーションを持たせる。
現場、もしくは似た森に行ってたとえば服も当時に近い服を着させる。言われたワードも近づけるとか。言葉は言葉責め方向でもう少し加えることが多い。感じてきたら昔嫌だと思った時の気持ちを言葉に出させる。でも体は感じてる。当時も感じていたなら「本当は?」を話させる。それを責める。感じていなかったなら「もちろんこんなので感じちゃダメ」「こんなことをされて感じるのは淫乱」だとかなんとか笑
レイプの場合はより屈辱に感じることを進める。相手にもよるけど、たとえば「男の好きに扱われて早く終わってくれと思っていた」なら、道具として扱っていること、男のおもちゃであることを言葉責めする。こんなので感じてはいけない、気持ちいいはずがないをプッシュするのはどの場合も同じかな。嫌がらせる、やめて、助けてを言わせることもある。ただのレイプならやっておしまい?なのかな?と思うけど、もっとねちっこく追い詰める。出し入れもゆっくりするし、嬲るように酷いことをする。性欲に入ってしまいそうになったら、何度も「こんなこと」「嫌なこと」を思い出させる。
書いてみると同じパターンの繰り返しなような気がするけど。
あ、あとこういうトラウマない人にはできない笑
■もっとハードに調教する

トラウマシチュエーションに近い企画のエロ動画を一緒に見ることで、自分がトラウマに思っていることよりももっと酷いこと、されたいこと、泣きそうになることを情報として知って、それを一緒にやる。
トラウマ愛欲は伸びるけど、それよりも大事なのは、こんなに動画があってその中の人は可哀想なのに感じていたりして、そうしてもいいのかもしれない?という印象を定着させること。
ただ、動画はやっぱり作り物だったりするから、オススメは体験談。
ひとり付き合うまでにはならなかった子が「自分が愛する人が他の女の人としているところを惨めな気持ちで見たい」と言っていたことがあった。
動画(逆NTR)は2、3本しかなくて、体験談も2、3。
動画は動画でイメージがつくからいいけど、体験談はもっと「リアルにそうできるためにはどうしないといけないのか」ということを考えさせてくれる。(考えてもできるわけではないけど)
体験談は基本作り物ではないから、イタズラにしてもレイプにしても、それが好反応に変わったケースを知ることができて本人はもちろんドミナントの側にも必要な知識が眠っていると思う。
読むのは自分だけでもできるから(というか一緒に読むのは難しい)、電車で移動中とか待ち時間を持て余しているとか、外で、そういうことを考える時間ではない時、に読むのがオススメ。というかそうさせてる。
育てるのは「こんなところでしてはいけない」「こんな場所でそんなものを見てはいけない」「こんなことをされて感じてはいけない」と『感じてしまう』『抑えられない』のギャップ。
これはトラウマ関係なくても羞恥心が高いものや頭を性に持っていかれるものをそうするけど(あ、それが下地にあるからトラウマもそうできるのか、とここまで書いて思った)、トラウマを使ってギャップを大きくしていくことかな。
そうやって育ってきたら(育っている途中も)蔑む目で見たり、相手の性質によっては馬鹿にしたり、罵ることをする。やってはいけないのに感じているんだから見下す。
「ごめんなさい」と言わせる。言わせると、本当は自分がイタズラやレイプされたり、目の前で他の女とされているのに「自分が謝らなければならない」という矛盾が作られる。「お前は悪くない」と決めつけられたはずなのに「ごめんなさい」を言い続けるシチュエーションということ。
やっていることは結局ギャップを作ることで、トラウマがあるということは一方側のギャップの条件は完璧に整っているということになる。
あとはギャップによって罪悪感、被虐の立場を強化すること。
精神的な隷属を育てることの基本かなと思う。
んー。本当はもっと興奮して露骨なこと書きたい気持ちがあるけど、どうも冷静なモードで書いてしまう。しかも要点に絞ると軽く見える気もするな・・・。
こういう系のブログはどれも「自分の経験を書いている」ことが多くて、本当に起こったことが書かれているから、人のものは読んでいて面白いしゾクゾクすることもある。こんな理屈文章読んで面白いのかな?という一抹の疑問・・・・