良いマゾの条件で書いたことと結局同じことになるけど、自分がどのようなタイプのサブであるかと、相手がどのようなドミナントであるかの一致率が高ければ高い方がいい。
が、理屈はそうでも現実はなかなかそうはいかない・・・・。だがそれでも、自分がどういう自分を知っているか知らないかでは関係は全然違うものになる。
目次
■支配の違い
支配のタイプというか、があると思ってる。
なんだろう・・・・ここでこんな説明のし方をするのは気が引けるけど、縦軸の上が従属、下が隷属。左右どちらでもいいけどとりあえず右が肉体の支配、左が精神の支配、というように4つのマトリックスを作る。
もちろん全部イケるというのはある。だけど自分がどの位置にいるか（ドミ側もサブ側も）より好みがどこにあるのかマトリックス上に置いてみるといい。
同じ位置にあるほど相手との支配の相性が近く合いやすい。
僕の場合は隷属よりも従属を好む。賢い子でないと破綻するからただ跪いているだけだと苦しい。でも嫌でもない。だからやや上より。
肉体は開発が得意中の得意だけど自分が感じにくい。精神はかなり得意で自分もそれで満たされたいからかなり左より。左上の真ん中あたりに自分のポジションがある。
一応簡単に説明入れておこう。従属と隷属の違い。
従属は忠誠心の厚い臣下のような位置付けで、隷属は文字通りの奴隷のイメージ。
もちろんバカな臣下とか賢い奴隷もいる。境界は曖昧。
ただ隷属が「無条件にお仕えする立場」であるのに対して、従属は立場ではなく「自分がお仕えすると決める意思」によって支配される。
ドミもサブもどちらが好みかっていうのがある。
あとこのマトリックスとは別に、性的な関係での支配か、日常的な関係での支配かという好みというか相性がある。
日常から支配されたいサブが性的な支配だけしたいご主人様に当たると、心底のところで満たされない。
■コントロール
支配は包括的に上下関係が決まっていること。に対してコントロールは部分的に強制していくこと。
たとえば一般の人でもSEXにかける時間の長さは決まる。長い人がいれば短い人がいる。もしSEXに力を入れて良くしようと思ったら、普通はお互い相談して何をどのようにするか決める。その結果ほとんどの場合で時間が長くなる。内容も新しいものが加わる。
DとSの関係も基本はこれと同じで、首を絞める時間と強さ、絞めるポイントをどうするかとかSMなら・・・以下同文。
肉体面でいうならオーガズムコントロール、排泄コントロール、行動制限（檻とか縛りとか）、概ねご主人様がどの程度どうしたいかによって決まることが多いと思う。が、ご主人様の意向は相手の肉体的、精神的なぎりぎりのポイントを見極める目にかかっているので、結局はサブ・マゾの意向が反映される。
ガチガチにコントロールされると感じるサブもいるし、そのときどきのご主人様の気まぐれに応えることで感じるサブもいる。ただただメチャクチャにされて飛んでる時間が長いことが、つまりノーコントロールで振り切った変態性が実感になる人もいる。
■管理
支配、コントロール、管理が3点1セット。
管理はもっと細かい。
例えば、どんなご主人様にも好みの体型がある。胸のサイズがある。体重と体型を管理して理想の体に近づかせるには食事のコントロールも必要かもしれない。大きな胸が好みなら大きくするための何かをさせる必要がある。「必ずそうなる」まで管理が必要。
性的なことなら、外出時に必ずクリップつけるとか、家では下着をつけないとか、またはご主人様の指定する下着をつけるとか。
管理はコントロールよりもルーティン化する物事が多く、ルーティンになるまでは手取り足取り教える（伝える）必要があるもの。
僕は個人的に管理はあまり好きではない。サブ側が賢くなさそうなので。
たとえば好みの感じの下着を伝える。管理する人は次々と次はこれと指示する必要が出る。僕は個人的にサブの側からご主人様が好む傾向をよく考えてこういうのはいかがですか？と提案される方がいい。いいというか必須。そっちの方が賢いと感じるし、実際に賢さを発揮してほしい。賢い子を貶める方が好み（←誰も聞いてない）。
そこを抜きにしても自分の頭でご主人様の好みを超えようとする子はやっぱり無条件に可愛い。
ともあれ管理はそういう種類のもの。
■良いサブミッシブの条件
他にも多頭飼いや二頭飼いがいいとか、支配に関係する「体制」がある。
先に書いたけど日常でも支配するのかしないのか、も。
ともあれ言いたいことはシンプルで、自分の好みを自分で知っているかどうか。
どんなに真性マゾでも、自分がどのプレーをされると異常に興奮するとか、あまり気持ち良くないとか実際にやってみないとわからない。
そしてどんなこともそうだけど、実際にやるのは1、2回で済むわけがない。また、恐る恐る少しずつ進んでも上限や最高に辿り着けない。
ならやることは、今できる最高のところをいきなりやること。好みか好みじゃないかわからないところからスタートするのでそれには絶対に痛みを伴うことがある。あ、快楽の痛みではなく傷つくってこと。
そうして自分のことを知ろうとしたひとつひとつが、自分を良いサブやマゾ、ドミやサドにしていく。
そんなことをしなくてもすごく合わない人はすぐにわかる。例えばスカトロはNGだったら、もう合う人合わない人は明確になる。
でも細かいところはわからない。合うからといってベストじゃない。
はじめからベストなんてわからないけど、自分の知っている自分のことを相手に差し出して、ご主人様の側も自分のことを知ってもらうようにして、お互いにどうしていくのかを作っていくのが関係。
これはDSやSMに限らず誰でもそうだと思う。
それを可能にするのが自分のことを知ることで、そのためには痛みを負うかもしれないけど自分をそう振舞わせて知っていくこと。
まだそんなことを知らない未熟な時期なら、少なくともお互いそうしていこうと協力できること。が、つまりは良いサブの条件になると思う。
今日はこのぐらいで。
